モルック|老若男女で遊べるフィンランドのスポーツと、能登の被災地での使われ方

日本モルック協会によると、モルックは、フィンランドのカレリア地方の伝統的なゲーム「キイッカ(kyykkä)」をもとに、1996 年に開発されたスポーツです。協会は、とても簡単なルールで老若男女を問わず楽しめるとしています。

基本のルール

項目内容(日本モルック協会)
道具木の棒(モルック)1 本と、1〜12 の数字が書かれた 12 本のスキットル
並べ方投げる位置から 3〜4m 離れたところに、スキットルを決められた順番に並べる
得点1 本だけ倒れたらそのスキットルに書かれた数字、2 本以上倒れたら倒れた本数が得点
勝ち先に 50 点ぴったりになったチームの勝ち
超えたら50 点を超えたら 25 点に戻る
失格3 回続けて 1 本も倒せないと失格
続け方倒れたスキットルは、倒れた場所に立て直して続ける

倒れた場所に立て直すので、ゲームが進むほどスキットルが散らばり、狙い方が変わっていきます。力の強さより、狙いと作戦がものを言うゲームです(このサイトからの説明)。詳しいルールは、協会の公式ルールガイドブックで確かめてください。

被災地での使われ方

例内容
モルック震災復興ななおオープン(2024 年 11 月、石川県七尾市)金沢市・七尾市などが主催。被災地に出向き、被災した人と交流して能登を元気にすることを目指した大会。ルールがシンプルで老若男女だれもが気軽に楽しめることを理由に挙げている。200 チームを超える申し込みがあった
七尾市の大会(2024 年から)北國新聞によると、地震を受けて七尾市では 2024 年からモルック大会が開かれ、地震や豪雨で子どもの遊び場や遠出の機会が減る中、児童の活動意欲を高める一助になっている
能登町鵜川のサロン(2026 年)石川テレビによると、仮設住宅の人もそれ以外の人も集まるサロンで、体操やかごバッグ作りと並んでモルックをしている。地震のあと住民どうしの交流の機会が減っていた
浜田市のイベント(2023 年、島根県)防災ワークショップのあとにモルック体験を行ったイベント。主催の団体は、地域づくりのコミュニケーションの道具として使いたいとしている

なお、災害の直後の避難所でモルックをした公的な記録は、このサイトでは見つけられませんでした。モルックが役立っているのは、主に被災した地域の交流や、仮設住宅での暮らしの場面です。日本モルック協会は、モルックを「ユニバーサルスポーツ」として広めたいとして、福祉施設や特別支援学校などにセットを届ける取り組みもしています。

なぜ避難生活で体を動かすのか

笹川スポーツ財団の寄稿は、避難所では決まった時間のラジオ体操などの簡易な体操が広く行われていて、熊本地震のときには体操で参加者どうしのコミュニケーションも活発になったと報告されていることを紹介しています。避難生活で体を動かさないと、心身の機能が落ちて「動けなく」なることがあります(避難生活で体を動かす)。モルックのように、勝ち負けを楽しみながら自然に集まれる遊びは、そのきっかけの一つになりえます(このサイトの考え)。

同じ寄稿は、全員参加の強制と受け取られないよう注意が要るとしています。誘うときは「やりたい人が、できる範囲で」が基本です。

ふだんから楽しむには(このサイトからの提案)

  • キャンプ場や公園で、家族や仲間と遊んでみる。年齢の違う人どうしで同じチームを組むと盛り上がります。
  • 地域の防災訓練や防災キャンプの合間に、交流の時間として取り入れる。
  • 投げる人の前に人が入らないよう、投げる方向と待つ場所を決めておく。木の道具なので、当たるとけがをします。

ほかの防災に活かせる運動は防災に活かせるスポーツと運動、運動会の形で防災を学ぶ方法は防災スポーツ・防災運動会にまとめています。

ふだんは

家族やキャンプ仲間と、公園や広場でモルックを楽しみます。年齢や体力の違う人どうしでも一緒に遊べます。

もしもの時は

避難生活が長くなったときも、みんなで体を動かし、言葉を交わすきっかけを作れます。

出典と調べた日

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