暑い日の運動の目安|日本スポーツ協会「熱中症予防運動指針」を野外活動に

体を動かすと、体の中で熱が生まれます。暑い日の運動や野外の作業は、ふだん以上に熱中症の危険が高くなります。日本スポーツ協会の「熱中症予防運動指針」は、暑さ指数(WBGT)に応じた運動の目安を 5 段階で示しています。

熱中症予防運動指針の 5 段階

指針の表を、このサイトで要約したものです。正確な文言は日本スポーツ協会のページでご確認ください。

暑さ指数(WBGT)段階指針の要点
31 以上運動は原則中止特別な場合以外は運動を中止。特に子どもは中止すべき
28 以上 31 未満厳重警戒(激しい運動は中止)激しい運動や持久走など体温が上がりやすい運動は避ける。10〜20 分おきに休憩し水分・塩分を補給。暑さに弱い人は運動を軽くするか中止
25 以上 28 未満警戒(積極的に休憩)積極的に休憩し、水分・塩分を補給。激しい運動では 30 分おきくらいに休憩
21 以上 25 未満注意(積極的に水分補給)熱中症による死亡事故が起こりうる。兆候に注意し、運動の合間に水分・塩分を補給
21 未満ほぼ安全(適宜水分補給)危険は小さいが、水分・塩分の補給は必要。市民マラソンなどではこの条件でも発生するので注意

指針の「暑さに弱い人」は、体力の低い人、肥満の人、暑さに慣れていない人などです。

温度計しかないとき

指針は、暑さ指数のほかに湿球温度・乾球温度(気温)の目安も示しています。気温(乾球温度)で判断するときは湿度に注意し、湿度が高ければ 1 段階厳しい目安を当てはめるよう求めています。また、熱中症のなりやすさは人によって大きく違い、運動の強さにも大きく左右されます。指針はあくまで平均的な目安です。

環境省のアラートとの関係

環境省の熱中症警戒アラートは暑さ指数 33、特別警戒アラートは 35 が発表の目安で、運動指針の「原則中止(31 以上)」よりさらに高い値です。つまり、アラートが出ていない日でも、暑さ指数が 31 を超えれば運動は原則中止の目安に入ります。アラートが出ている日は、環境省も、涼しい環境以外では原則として運動を行わないよう呼びかけています。アラートの詳しい読み方は熱中症警戒アラートと暑さ指数の読み方をご覧ください。

水分と塩分

厚生労働省は、のどの渇きを感じなくてもこまめに水分を補給するよう呼びかけています。同省のリーフレットは、水分・塩分、経口補水液(水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの)などを補給することを挙げています。

野外活動の計画に生かす

ここからはこのサイトからの提案です。夏の登山やキャンプでの作業は、暑さ指数が上がる昼前後を避けて朝夕に寄せ、日陰で休める場所と、水・塩分のとれる食べ物を前もって用意します。避難所まで歩ける体をつくるで紹介した日々の運動も、暑い日は時間帯と強さを調整してください。

ふだんは

暑い季節の散歩や登山、キャンプ場での作業は、暑さ指数を見て時間と強さを決め、休憩と水分・塩分の補給を予定に入れます。

もしもの時は

停電の中で片付けや荷運びをする日も、同じ目安で「今は休む」と判断できます。

出典と調べた日

誤りを見つけたら、お問い合わせの種類「記事の誤りの連絡」でお知らせください。確かめて直し、更新履歴に記録します。