子どもの外遊び|毎日合計60分、とっさに身を守る動きを遊びで育てる
子どもが自分で歩いて避難できること、つまずいたときにとっさに手が出ること。そうした力は、運動の練習より、毎日の遊びの中で育ちます。
幼児は毎日、合計60分以上(文部科学省)
文部科学省の「幼児期運動指針」(平成24年)は、3歳から6歳の小学校に入る前の子どもについて、幼稚園・保育所だけでなく家庭や地域での活動も合わせて、様々な遊びを中心に、毎日、合計60分以上、楽しく体を動かすことが望ましいとしています。
- なぜ60分か:文部科学省の調査で、外遊びの時間が多い幼児ほど体力が高い傾向があり、4割を超える幼児の外遊びの時間が1日1時間未満だったため、実現できる目安として示した。
- 「合計」の意味:散歩や手伝いも含めた合計で、60分間の運動プログラムを作ることを勧めているのではない(普及用パンフレット)。この時間は絶対的なものではなく、運動量を確保するための目安(同)。
- なぜ遊びか:特定のスポーツだけを続けるより、動きの多様性があり、運動を調整する力を身に付けやすい。とっさの時に身を守る動きなど、多様な動きを身に付けやすくなる。
小中学生は(厚生労働省・スポーツ庁)
厚生労働省の「身体活動・運動ガイド2023」のこども版は、体を動かす時間が少ない子どもについて、学校・家庭・放課後など様々な場面で、1週間を通じて1日平均60分以上を目安に何らかの身体活動を行うことが健康につながるとし、何もしないよりは少しでも体を動かすよう勧めています。同時に、激しすぎる運動や使いすぎに注意するよう書いています。
同じこども版は、令和4年度の調査として、学習以外でテレビやゲームの画面を見る時間が1日2時間以上の割合が、小学5年生の男子で62%、女子で54%、中学2年生の男子で73%、女子で70%だったことを紹介しています。
スポーツ庁の令和7年度の全国調査(小学5年生・中学2年生)の概要は、次のように書いています。
- 体力合計点は、小中学校の男女とも前年度より向上したが、中学校男子を除いてコロナ前の水準に至っていない。
- 「運動時間が長い」子どもほど、体力合計点が高い傾向にある。
- 1週間の総運動時間が60分未満の割合は、小中学校の男女とも増加傾向。
「60分」という数字は、資料によって意味が違います。幼児期運動指針は「毎日の合計」、厚生労働省のこども版は「1日平均」、スポーツ庁の調査の「60分未満」は「1週間の合計」です。
外遊びとキャンプでできること(このサイトからの提案)
- 公園では、走る・跳ぶ・ぶら下がる・登る・転がるなど、いろいろな動きのある遊びを選ぶ。
- キャンプでは、テントの設営、水くみ、薪拾いなど、子どもにも役割をつくる。体を動かすうえに、避難生活の練習にもなります。
- 家族で避難所まで歩いてみる。子どもの足で何分かかるかが分かります(避難所まで歩ける体をつくる)。
- 水辺で遊ぶときは、ライフジャケットを着せ、大人が目を離さない(川遊びの水難を防ぐ)。
ふだんは
週末の公園やキャンプで、走る・跳ぶ・登る・投げるなど、いろいろな動きのある遊びを子どもと一緒にします。
もしもの時は
避難のときに、子どもが自分で歩き、段差を越え、転びそうなときに身を守れます。
出典と調べた日
- 文部科学省「幼児期運動指針」(平成24年3月) (2026-10-31 に確認)
- 文部科学省「幼児期運動指針普及用パンフレット」(PDF) (2026-10-31 に確認)
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」こども版(PDF) (2026-10-31 に確認)
- スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果について(概要)」(令和7年12月・PDF) (2026-10-31 に確認)
- スポーツ庁「令和7年度体力・運動能力調査の結果を公表します」(令和8年10月・PDF) (2026-10-31 に確認)