第11章 特別な状況での工夫
このページは「キャンプ指導の基礎」の一部です。キャンプ指導の一般的な知識をまとめたもので、特定の資格講習の公式教材ではありません。本文の[番号]は、ページの下の「出典と調べた日」の番号です。
感染症が流行しているときのキャンプの工夫と、障害のある人、特別な支援が必要な子ども、高齢者など、多様な参加者を迎えるときの考え方を学びます。
このページで学ぶこと
- 感染症の流行時に「どうすればできるか」を考える
- 個人・少人数の活動、調理を個人で完結させる工夫
- 多様な参加者に合わせたプログラムと支援
11.1 感染症が流行しているとき
野外活動は、屋外の広い空間を使え、個人で行える活動の選択肢も多いので、密集を避けやすいという特長があります。感染症が流行しているときも、工夫しだいで実施できることがあります。
| 工夫 | 例 |
|---|---|
| 基本的な感染対策 | 毎日の体調確認、マスク、手洗い、消毒 |
| 個人・少人数の活動を増やす | 個人:フィールドビンゴ、ウォールアート、薪割り、火起こし。少人数:焚き火(3〜4 人ごとに焚き火台を分ける)、テント設営 |
| グループ活動の間隔を広げる | 共同制作の台紙を大きくする。キャンプファイヤーのいすを互い違いに並べる |
| 道具の共有を避ける | 接着剤などを一人一つずつ用意する |
| 調理を個人で完結させる | 一人分ずつ炊く、マシュマロを焼く、カップスープを作るなど。食材や器具の配布は手袋を着けたスタッフが行う |
| 少人数のスタッフでも運営できるようにする | 内容と展開を見直す |
「中止する」だけでなく、「どうすればできるか」を考える姿勢が大切です。活動が教育課程や事業計画にきちんと位置づけられていると、必要性が理解され、工夫して続けやすくなります。一方で、支援が必要な参加者への介助など、距離を保つのが難しい場面もあります。その場合は、体調確認やマスクなどの対策を組み合わせます。
11.2 多様な参加者を迎えるとき
障害のある人、特別な支援が必要な子ども、不登校の子ども、高齢者など、キャンプの対象は多様です。事前に情報を得て一人ひとりの特性を把握し、プログラムの内容・時間・支援の体制を合わせます。体験を、日常の生活に活かしやすい形で組み立てることも大切です。
考えてみよう
- あなたのキャンプのプログラムを一つ選び、感染症の流行時でも実施できる形に作り変えてみましょう。
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ふだんは
活動を計画するときは、参加できない人が出ないかを一度考えます。
もしもの時は
感染症の対策をしながら集団で過ごす工夫は、避難所の運営にも通じます。