住宅用火災警報器|付ける場所・点検・10年で交換

住宅用火災警報器は、煙や熱を感じて音で知らせる機器です。新築の住宅では平成18年6月から全国で義務化され、既存の住宅にも市町村の条例で広がりました(平成21年版 消防白書)。消防庁によると、令和7年6月時点の設置率は84.9%です。

なぜ必要か:数字で見る住宅火災

消防庁の令和7年(1〜12月)の概数では、住宅火災による死者(放火自殺者などを除く)は970人で、そのうち65歳以上が730人(75.3%)、4人に3人が高齢者でした。経過別では、逃げ遅れが403人です。令和6年の確定値では、死者は1,030人、65歳以上は779人(75.6%)でした。令和7年の数字は概数で、今後の調査で変わることがあります。

消防庁は、警報器が付いている場合は付いていない場合に比べ、死者数と損害額が半減し、焼損床面積は約6割減ったという結果を示しています。

どこに付けるか

消防庁によると、基本は寝室と、寝室がある階の階段の上部(1階の階段は除く)です。市町村の条例によっては、台所などにも付ける必要がある地域があります。住んでいる市町村の決まりは、消防本部のページで確かめてください。

場所消防庁が挙げる理由
寝室住宅火災の死者は逃げ遅れが最も多く、全体の約6割を占める。就寝の時間帯は、昼間に比べて人命の観点で危険性が高い
階段の上部階段室は煙が集まりやすく、2階などで寝ている人にとっては、ほとんどの場合ただ一つの避難経路になる

点検と交換

消防庁の「住宅防火 いのちを守る10のポイント」は、火災の早期発見のために、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換することを挙げています。本体に書かれた製造年や設置年を確かめておきましょう。

  • 点検のしかた(ボタンを押す、ひもを引くなど)と、電池切れのときの交換のしかたは、製品の説明書に従う(このサイトからの提案)。
  • 点検の日をカレンダーに書いておく(同)。

アメリカとの比べ方

アメリカの連邦消防局(U.S. Fire Administration)も、寝室ごと、寝る場所の外、すべての階に煙警報器を付け、毎月点検し、10年で交換するよう勧めています。日本の基準より付ける場所が多く、すべての警報器を連動させることも勧めています。家族の寝室が多い家では、参考になります(このサイトの英語版の記事「Smoke alarms, fire extinguishers and a home escape plan」より・英語)。

火が出てしまったときの対応は消火器の使い方をご覧ください。

ふだんは

月に一度など日を決めて、警報器のボタンを押して鳴るか確かめます。キャンプ道具の点検と同じ日にすると忘れません。

もしもの時は

夜中に火事が起きても、警報器の音で家族が早く気づいて逃げられます。

出典と調べた日

誤りを見つけたら、お問い合わせの種類「記事の誤りの連絡」でお知らせください。確かめて直し、更新履歴に記録します。