断水への備え|飲み水とは別に要る「生活用水」

飲み水は1人1日3リットルを目安に備える、という話はよく知られています(ローリングストック)。けれど、断水で本当に困るのは、トイレを流す水や、手や食器を洗う水です。首相官邸は、飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要だとして、水道水を入れたポリタンクを用意する、お風呂の水をいつも張っておく、などの備えを勧めています。

断水はどれくらい続くか

内閣府の資料は、令和6年能登半島地震で断水が長引き、飲み水や、トイレ・風呂・洗濯などに使う生活用水の確保が難しくなって、厳しい避難生活が長く続いたことを振り返っています。停電で給水ポンプが止まって断水することもあるため、内閣府は停電対策の一つとして断水への備えを挙げています。

水道事業者が目標にする給水の量(例)

厚生労働省の「水道の耐震化計画等策定指針」には、地震のあと水道事業者が配る水の量の目標の例が載っています。家庭で備える量の基準ではありませんが、時間がたつほど必要な水が増えていくことが分かります。

地震からの日数目標の水量(例)主な用途
3 日まで1 人 1 日 3 リットル飲料など
7 日1 人 1 日 20〜30 リットル飲料、水洗トイレ、洗面など
14 日被災前の給水量(約 250 リットル)―

指針は、20 リットルの場合は飲料と洗面などの分で、水洗トイレ(1 人 1 日 1〜2 回程度)の分を見込むと 30 リットルにした、と説明しています。20 リットルの場合のトイレの水は、風呂の貯めおき水や川の水など、水道以外で確保するとしています。

くみ置きのしかた(東京都水道局)

  • 人間に必要な水の量は1人1日3リットル。この量を目安に、3日分程度をくみ置く。
  • 飲み水とともに、ポリタンクやお風呂の水で生活用水も備える。
  • くみ置いた水の保存期間が過ぎたら、トイレなどの生活用水に使う。

気象庁も、台風や大雨の前の備えとして、飲み水の確保のほか、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保するよう勧めています。

給水所から水を運ぶ

東京都水道局は、震災のときに、成人が1日に必要な飲み水の量である3リットルを目安に給水するとしています。都内では、住まいからおおむね半径2km以内に1か所を目安に、213か所の給水所などを開くとしています。3リットル(3kg)の水は重いので、背負えるタイプの給水袋や、空のペットボトルとリュックサックを用意するよう呼びかけています。給水の場所と方法は水道事業者ごとに違うので、住んでいる地域の水道局のページで確かめてください。

キャンプで使う折りたたみの水タンクや、背負えるザックは、そのまま給水の道具になります。水を入れたタンクを持って歩いてみると、家族の誰が何リットル運べるかが分かります(このサイトからの提案)。

トイレの水

断水のときに家のトイレをどう使うか、携帯トイレを何回分備えるかは、災害時のトイレの備えにまとめました。

家族の量を計算する

飲み水の量は家族の備蓄量の計算で出せます。生活用水は、その量とは別に考えます。

ふだんは

お風呂の水は、次に入るまで抜かずに張っておく習慣をつけます。キャンプで水を運んでみると、何リットルを持てるかが分かります。

もしもの時は

断水しても、飲み水と生活用水を分けて使い、給水所から水を運べます。

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