スズメバチに刺されないために|巣のサイン、逃げ方、刺されたら
森林総合研究所によると、ハチに刺される事故は8月と9月に集中しています。キャンプや登山、きのこ狩りの季節と重なります。
どれくらい起きているか
厚生労働省の人口動態統計によると、令和6年(2024年)に「スズメバチ、ジガバチ及びミツバチとの接触」で亡くなった人は18人でした。このうち5人は家(庭)で起きています。この分類にはスズメバチ以外のハチも含まれます。森林総合研究所は、ハチ刺されによる死亡事故のほとんどはアナフィラキシーショックが原因と思われるとしています。
巣が近いサイン
森林総合研究所は、あたりを飛びかうハチの数が急に多くなったり、一定の方向に飛ぶようになったりしたら、そばに巣があるおそれがあるとしています。そう気づいたら、静かにその場を離れましょう。
襲われたら:手を振らずに逃げる
逃げるときは手を振ったりせず、少し身をかがめ気味に逃げます。森林総合研究所によると、ハチが追いかけてくる距離は、最も危険なオオスズメバチでも80mくらいといわれています。
刺されないための準備(森林総合研究所)
- 長そで、長ズボンを着る。
- 色は、黒と比べると、真っ白や黄色の方がより安全。
- 化粧品や香水などの使用は避ける。
- いわゆる虫除けスプレーや虫除けクリームは、刺すハチには全く役に立たない。マダニや蚊の対策とは分けて考える(マダニとSFTS)。
刺されたら
- すぐに毒を除去し、体内に取り込まれる毒をできるだけ少なくする(森林総合研究所)。
- アンモニアや尿を塗るのは、効果がないばかりか有害(同)。
- アナフィラキシーによる死亡例の多くは、刺されてから1時間以内に起きている(同)。
刺されたあとに、息苦しさ、じんましん、気分が悪いなど体の異常があれば、ためらわずに救急車を呼び、医療機関にかかってください。以前にハチに刺されたことがある人は、次に出かける前に医師に相談しておくと安心です(このサイトからの提案。判断は医師に従ってください)。
キャンプ場で(このサイトからの提案)
- 着いたら、テントを張る前に周りの木や軒下、地面の穴にハチの出入りがないかを見る。
- 甘い飲み物の缶やコップは、ふたをするか、飲む前に中を確かめる。
- ハチの巣を見つけたら、自分で取らずにキャンプ場の管理者に知らせる。
ふだんは
夏から秋に山や森へ行くときは、白っぽい長袖・長ズボンを選び、香水や整髪料を控えます。
もしもの時は
ハチが周りに増えたら静かにその場を離れ、刺されたらすぐに毒を出して、体の異常に注意できます。
出典と調べた日
- 森林総合研究所「森林レクリエーションでのスズメバチ刺傷事故を防ぐために」(PDF) (2026-10-31 に確認)
- 厚生労働省「人口動態統計」令和6年 下巻 死亡 第9表(e-Stat・CSV) (2026-10-31 に確認)