野外の紫外線|UVインデックス3以上で対策、山と雪では強くなる
キャンプや登山では、気づかないうちに長い時間、日差しを浴びています。環境省の「紫外線環境保健マニュアル2020」によると、紫外線は時間帯・季節・場所で大きく変わります。
いつ、どこで強くなるか(環境省)
- 時間帯:夏は午前10時〜午後2時に、1日のおよそ70%が届く。
- 季節:4〜9月に、1年間のおよそ70〜80%。
- 標高:1,000m上がるごとに10〜12%増える。山に登ると空気が薄く、より強い紫外線が届く。
- 地面の反射:新雪80%、砂浜10〜20%、コンクリート・アスファルト10%、草地・芝生・土は10%以下。
- 冬の雪山:冬の紫外線は一般に弱いが、雪の反射で2倍近い量を浴びることになり、高い山では特に目立つ。
米国の環境保護庁(EPA)は、標高1kmあたり約6%増えるとしていて、数字は資料によって違います。どちらにしても、山の上は登山口より紫外線が強いと考えて準備しましょう。
気象庁の観測から分かること
- 山の上:快晴の乗鞍岳(標高2,772m)では、つくば(31m)に比べて紫外線が約40%強かった。
- 雲:ほぼ全天を雲が覆っていても、薄曇りなら快晴の約8〜9割、曇りで約6割、雨で約3割。雲が多くても日が差していると、快晴より強くなることもある。
- 反射:UVインデックスは空から地上に向かう紫外線の強さ。帽子や日傘は上からの紫外線に有効だが、地面から反射してくる紫外線も忘れずに対策する。
- 時間と季節:1日の中では正午ごろ、1年の中では夏至のころに最大になり、国内では南の地方ほど多い。
UVインデックスで判断する
気象庁は、UVインデックスは世界共通の指標で、海外でも現地の情報を使って対策できるとしています。環境省のマニュアルは、次のような目安を示しています。
| UVインデックス | 強さ | 環境省の目安 |
|---|---|---|
| 1〜2 | 弱い | 安心して戸外で過ごせます |
| 3〜5 | 中程度 | 日中は出来るだけ日陰を利用しよう |
| 6〜7 | 強い | 出来るだけ長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用しよう |
| 8〜10 | 非常に強い | 日中の外出は出来るだけ控えよう |
| 11以上 | 極端に強い | 必ず長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用しよう |
米国のCDCも、UVインデックスが3以上なら肌を守る対策をするよう勧めています。
6つの対策(環境省)
- 紫外線の強い時間帯を避ける。
- 日陰を利用する。ただし、直接日光のあたらない日陰でも紫外線を浴びていることを忘れない。
- 日傘を使う、帽子をかぶる。
- 衣服で覆う。
- サングラスをかける。紫外線防止効果のあるサングラスや眼鏡を正しく使うと、目に入る紫外線を最大で90%カットできる。
- 日焼け止めを上手に使う。
日焼け止めの使い方(米国CDCの目安)
- UVAとUVBの両方を防ぐもので、SPF15以上のものを、外に出る前に塗る。
- 2時間以上外にいるとき、泳いだり汗をかいたりタオルでふいたりした後は、塗り直す。
- 使用期限の表示がない日焼け止めの保存期間は、長くて3年。
- 生後6か月以下の赤ちゃんには、日焼け止めは勧められていない。日陰と衣服で守る。
キャンプと登山で(このサイトからの提案)
- つばの広い帽子とサングラスを、雨具と同じように「いつも持つもの」にする。
- 川原や砂浜、雪の上では、下からの反射も考えて、首や顎の下にも日焼け止めを塗る。
- 暑い日は、紫外線と熱中症の両方に気をつける(熱中症警戒アラートと暑さ指数)。
ふだんは
出かける前にUVインデックスを確かめ、帽子・サングラス・日焼け止めを持ち物に入れます。
もしもの時は
避難や屋外の作業が長くなっても、日焼けと目の傷みを防いで体力を保てます。
出典と調べた日
- 環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」(令和2年3月・PDF) (2026-10-31 に確認)
- 気象庁「UVインデックスとは」 (2026-10-31 に確認)
- CDC(米国疾病対策センター)「Sun Safety Facts」(英語) (2026-10-31 に確認)
- EPA(米国環境保護庁)「Learn About the UV Index」(英語) (2026-10-31 に確認)
- 気象庁「標高と紫外線」 (2026-10-31 に確認)
- 気象庁「雲と紫外線」 (2026-10-31 に確認)
- 気象庁「地表面の反射と紫外線」 (2026-10-31 に確認)
- 気象庁「太陽高度と紫外線」 (2026-10-31 に確認)