毒ヘビ(マムシ・ヤマカガシ・ハブ)|近づかない服装と、かまれたら走らず119番

東京都環境局は、東京都内にもマムシやヤマカガシなど毒をもったヘビが生息しているとして、山林や河川の草むらに不用意に入らないよう呼びかけています。キャンプ場や登山道、川原は、ヘビと出会いやすい場所です。

3種類の毒ヘビ

ヘビ資料の説明
マムシ全国的に分布し、春から秋にかけて多く見られる(糸魚川市)。6月から10月頃は出会う危険が増える(東久留米市)。ふだんは夜行性でおとなしいが、冬眠前や妊娠中のメスは昼間に動くことがある(三豊・観音寺市医師会)。かまれると、30分以内に腫れあがり、痛みが激しくなる(滋賀県)
ヤマカガシ口の奥に牙があり、深くかまれると毒が注入される(東京都北区)。かまれた直後は痛みや腫れは基本的に起こらないが、時間がたつと頭痛、吐き気、血尿、歯ぐきからの出血などが出る(糸魚川市)。首の背面にも毒腺があるので触らない(同)
ハブ沖縄県では年間40件から60件弱の被害がある。夜行性で、日中は穴などに隠れている。県内のヘビはすべて冬眠しない。牙のあとは普通2本で、数分で腫れてきてとても痛む(沖縄県)

ヤマカガシは、かまれてすぐに症状が出ないことがあるので、「痛くないから大丈夫」と判断しないでください(このサイトからの提案)。

出会わないために

  • 水辺や草むらに入るときは、長袖・長ズボンの服装で、長靴や手袋を着ける(東京都北区)。素足やサンダルで歩かない(東久留米市)。
  • 石や朽木の下、穴の中などにむやみに手を入れない(東久留米市)。
  • 見つけても、踏んだりつかんだりせず、ヘビが逃げ去るまで待つ(いちき串木野市)。マムシからは1m以内に近寄らない(糸魚川市)。ハブは、離れられるなら1.5m以上距離を置く(沖縄県)。

かまれたら:どの資料も共通していること

  1. あわてず安静に。激しく動くと毒が体内で早くまわる(東京都北区)。沖縄県は、走ると毒の回りが早くなるので、車で病院に運んでもらうか、ゆっくり歩いて行くよう呼びかけています。
  2. かまれた部分を心臓より下に(東京都北区)。
  3. 119番に通報し、すぐに医療機関へ(糸魚川市・東京都環境局)。救急車を呼ぶか迷ったら、東京都では #7119(東京消防庁救急相談センター)に相談できます。
  4. ヘビの特徴を伝える。治療の判断に役立つ(東京都北区・糸魚川市)。可能なら、かんだヘビの写真を撮る(体の一部でもよい。国立感染症研究所の海外向けガイダンス)。近づいて二度かまれないよう、無理はしない(このサイトからの提案)。

縛る?吸い出す?資料によって違う

処置資料の書き方
縛る沖縄県(ハブ):病院まで時間がかかる場合は、幅の広い布で指が1本通る程度にゆるく縛り、15分に1回ゆるめる。細いひもで強く縛らない。
いちき串木野市:患部より少し心臓に近い部分を縛る(きつくしすぎない)。
三豊・観音寺市医師会:縛るなら脈が触れる程度に。
三次市の保健だより:縛らない(縛る強さや時間によって組織が傷む危険が高くなる)。
国立感染症研究所(海外向け):止血帯は使わない
吸い出す伊勢崎市消防本部:かまれた本人が吸い出す。
三豊・観音寺市医師会:口で吸うと口の傷から二次感染を起こすことなどから推奨されない。
国立感染症研究所(海外向け):吸い出しはしない
冷やすいちき串木野市:冷やしても蛇の毒には効果はない。国立感染症研究所(海外向け):冷却しない

このように、公的な資料の間でも統一された見解はありません。どの資料にも共通しているのは、安静にして走らないこと、早く医療機関にかかること、ヘビの特徴を伝えることです。迷う処置に時間をかけるより、119番を優先してください(このサイトからの提案)。三豊・観音寺市医師会は、1時間以内の処置が最良としています。

キャンプで(このサイトからの提案)

  • 夜にトイレや炊事場へ行くときは、ライトで足元を照らす。
  • テントの出入口は閉め、靴はテントの中か、逆さにして置く。
  • 草むらを歩くときは、トレッキングポールで前の地面を軽くたたきながら歩く。

同じ季節に気をつけたい生き物は、スズメバチとマダニの記事にまとめています。

ふだんは

草むらや沢沿いを歩くときは、長靴と長ズボンで、足元を見て歩きます。石や朽木の下に手を入れません。

もしもの時は

かまれても慌てて走らず、安静にして119番し、ヘビの特徴を伝えられます。

出典と調べた日

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