マダニとSFTS|刺されない服装と、刺されたら無理に抜かない

厚生労働省は、特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけて、マダニに刺される危険性が高まるとしています。マダニは、キャンプ場や登山道の草むらにもいます。

SFTS とは

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主に SFTS ウイルスを持つマダニを介して感染する病気です。厚生労働省によると、主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状(食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛)で、重症化して死亡することもあります。感染した猫や犬との接触で感染したと考えられる例も報告されています。

発病した年届出数(2026年7月31日現在・暫定)
2021 年111 例
2022 年116 例
2023 年134 例
2024 年121 例
2025 年192 例

国立健康危機管理研究機構によると、2013年からの累計の届出は1,368例で、届出時点の年齢の中央値は75歳でした。2025年には関東地方や北海道を推定感染地域とする報告もあり、全国的に感染リスクがあると考えられるとしています。数字は発病した年ごとの集計で、遅れて届け出られる分があるため変わることがあります。

刺されないための服装(厚生労働省)

  • 長袖・長ズボン。シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れるか、登山用スパッツを着ける。
  • 足を完全に覆う靴(サンダルは避ける)、帽子、手袋。首にタオルを巻くなど、肌の露出を少なくする。
  • 服は明るい色のものがお薦め(マダニを目で見つけやすい)。
  • 虫除け剤には服の上から使うタイプがあり、補助的な効果があると言われている。

帰ってから

屋外の活動のあとは入浴し、マダニに刺されていないか確かめます。厚生労働省は、特にわきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)がポイントだとしています。家族で見合うと、見えにくい場所も確かめられます(このサイトからの提案)。

刺されていたら

厚生労働省は、血を吸っているマダニに気づいたら、無理に引き抜こうとしないよう呼びかけています。マダニの一部が皮膚の中に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させたりするおそれがあるため、医療機関(皮膚科)で除去や洗浄などの処置をしてもらいます。刺されたあと数週間程度は体調の変化に注意し、発熱などがあれば医療機関で診察を受けてください。

なお、アメリカの CDC(疾病対策センター)は、先の細いピンセットで皮膚の近くをつかみ、まっすぐ引き抜く方法を案内しています(このサイトの英語版の記事「Ticks: repellents, tick checks and safe removal」より・英語)。日本では厚生労働省の案内に従い、医療機関で処置を受けることをお勧めします。

キャンプで(このサイトからの提案)

  • テントやチェアは、草むらの中ではなく、刈り込まれた場所に置く。
  • 脱いだ服は、家に入る前に払い、すぐに洗濯する。
  • ペットと一緒のときは、ペットの体も確かめる。動物病院でマダニの予防について相談する。

ふだんは

草むらや山に入るときは、長袖・長ズボンで裾を入れ、帰ったら入浴してマダニがいないか確かめます。

もしもの時は

マダニに刺されていても、慌てて抜かずに医療機関で処置を受け、その後の体調の変化に気づけます。

出典と調べた日

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