力だめし(確認問題と解説)

講座で学んだことを、どれくらい覚えているか確かめてみましょう。全 59 問で、理論編と実技編に分けています。まず自分で答えを考えてから、「答えと解説」を開いてください。解説の最後のリンクから、くわしく説明しているページに戻れます。

全部に答えられなくても大丈夫です。わからなかったところを読み直すことが、いちばんの復習になります。

理論編

  1. 組織キャンプには、日本キャンプ協会が挙げる 6 つの要件があります。どんなものか、挙げてみてください。

    答えと解説

    答え:意図・目的を持って行われること、組織的に行われること、立案から実施までのプロセスを重視すること、指導者が存在すること、キャンパーを理解していること、自然環境と野外での生活や活動があること、の 6 つです。

    解説:家族や友だちと楽しむレジャーのキャンプとの違いは、目的があり、計画から実施までを組織として進め、指導者がキャンパーを理解しながら関わることです。(第1章)

  2. キャンプでは、ほかの利用者への影響(ソシオロジカル・インパクト)と、自然への影響(エコロジカル・インパクト)の 2 つに気を配ります。それぞれ、どんな例があるでしょうか。

    答えと解説

    答え:ほかの利用者への影響には、騒音、悪臭、衛生、下水の処理、ペットの持ち込みなどがあります。自然への影響の例には、地面で直接火を焚く「直火」による土壌や植生へのダメージがあります。

    解説:どちらも限度を超えるとトラブルや自然の傷みにつながります。自然への影響は、自然が受け入れられる量(環境許容量)を超えないようにすることが大切です。(第13章・第3章)

  3. 指導者の「注意義務」は、2 つの義務に分けて考えられます。川遊びを例に、説明してみてください。

    答えと解説

    答え:危険を予測する「危険予知義務」と、予測した危険を避けるために手を打つ「危険回避義務」です。

    解説:川遊びなら、「この川は増水しやすい」と前もって考えるのが予知です。増水の見込みがあれば活動を中止する、ライフジャケットを着る、活動の範囲を決める、といった手を打つのが回避です。(第13章)

  4. Leave No Trace(リーブ・ノー・トレース)には 7 つの原則があります。原則を挙げて、そのうち 2 つについて、キャンプでできることを考えてみてください。

    答えと解説

    答え:事前の計画と準備、影響の少ない場所での活動、ゴミの適切な処理、見たものはそのままに、最小限の焚き火の影響、野生動物の尊重、他のビジターへの配慮、の 7 つです。

    解説:たとえば「ゴミの適切な処理」ならゴミを持ち帰ります。「最小限の焚き火の影響」なら、キャンプ場のルールに従って決められた場所で、焚き火台を使って地面への影響を減らします。(第3章)

  5. 環境教育の国際的な考え方を示したベオグラード憲章では、目標を 6 つ挙げています。どんな目標でしょうか。

    答えと解説

    答え:関心、知識、態度、技能、評価する力、参加の 6 つです。

    解説:環境に気づくことから始まり、行動に参加するところまで、段階を追って育てていく考え方です。(第16章)

  6. 環境教育で、冒険的な活動が役に立つと考えられるのはなぜでしょうか。

    答えと解説

    答え:困難を乗りこえて「自分にもできる」と感じる体験が、気持ちの変化を後押しすると考えられるからです。

    解説:6 つの目標のうち「態度」から先は、一人ひとりの気持ちの変化に関わります。冒険的な活動は、その力になると考えられます。(第16章)

  7. 日本で初めての組織キャンプ場は、いつ、どこに開かれたでしょうか。

    答えと解説

    答え:1923 年に、東京 YMCA が山中湖畔に開きました。

    解説:組織キャンプの歩みは、講座の年表でたどれます。(第14章)

  8. 人類の歴史を 100m のトラックに置きかえると、人が食べ物を自分たちで育てるようになったのは、ゴールのどれくらい手前でしょうか。

    答えと解説

    答え:ゴールの約 17cm 手前です。

    解説:人類はその歴史のほとんどを、自然の中で、自然に合わせて暮らしてきました。キャンプは、その長い時間の暮らしに少し近づく体験とも言えます。(第14章)

  9. キャンプ中、指導者が疲れをためないために、どんなことに気をつけるとよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:毎晩のスタッフミーティングを長引かせない、交代で休む時間をとる、車を運転する人は十分に眠る、といった配慮をします。

    解説:眠気と疲れは、判断力と注意力を落とします。指導者の睡眠も安全管理の一部です。(第13章)

  10. 小学校高学年のグループを担当するとき、指導者はどんなことに目を配るとよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:班の中の関係の変化に目を配ります。

    解説:仲間意識が強くなる高学年は、グループの力が大きくなる一方で、仲間外れも起きやすい時期だからです。(第15章)

  11. エリクソンの発達の理論では、学童期と青年期に、それぞれどんな課題があるとされているでしょうか。

    答えと解説

    答え:学童期は「勤勉性 対 劣等感」、青年期は「同一性(アイデンティティ)対 同一性の混乱」です。

    解説:参加者の年齢でどんな課題に向き合っているかを知っておくと、声のかけ方や任せる役割を考えやすくなります。(第15章)

  12. 川原や中州にテントを張ってはいけないのは、なぜでしょうか。地形のでき方から考えてみてください。

    答えと解説

    答え:川原や中州は、増水のたびに水が流れる場所だからです。

    解説:地形の変化が大きい場所は、水の動きが活発で、災害が起こりやすい場所でもあります。その場所で雨が降っていなくても、上流の雨で急に増水します。(第16章)

  13. キャンプのプログラムは「やり直しがきかない」と言われます。どういうことで、指導者はどう備えればよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:プログラムは、その場で人から人へ届けるもので、終われば消え、失敗しても取り返しがつきません。だから、準備・下見・シミュレーションを尽くして備えます。

    解説:料理や本のような「物」と違い、作り直して渡すことができないのがプログラムの特徴です。(第17章)

  14. 野外炊事の場面で、班に付くカウンセラーと、全体を支えるマネジメントスタッフは、それぞれどんな役割を担うでしょうか。

    答えと解説

    答え:カウンセラーは班に付き、道具の使い方を経験者にもきちんと説明しながら、グループを動かします。マネジメントスタッフは、食材や道具の準備を受け持ちます。

    解説:カウンセラーが子どもに集中できるのは、本部が先回りして準備しているからです。役割を分けることで、両方がうまく回ります。(第6章・第17章)

  15. 参加者に集まってもらうとき、円になる形と U 字の形があります。それぞれ、どんな場面に向いているでしょうか。

    答えと解説

    答え:円は、班のミーティングやふりかえり、ゲームに向いています。U 字は、実演して見せる説明や少人数の講習に向いています。

    解説:円は大人数だと広がりすぎ、U 字は参加者どうしのつながりを育てるのには向きません。目的に合わせて選びます。(第17章)

  16. ジョハリの窓で、「開放の窓」を広げる方法は 2 つあります。どんな方法でしょうか。

    答えと解説

    答え:「秘密の窓」を小さくする方法と、「盲点の窓」を小さくする方法です。

    解説:秘密の窓は、キャンパー同士の交流で互いを知ることで小さくなります。盲点の窓は、ミーティングなどで仲間からフィードバックを受け、気づいていなかった自分に気づくことで小さくなります。(第8章)

  17. グループの中で意見や考えがぶつかり合う時期、指導者はどのように関わるとよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:声の大きい人に流されず、少数意見に耳を傾けます。協力が必要な活動を通して、キャンパー同士が支え合う関係(相互援助)を育てます。

    解説:意見がぶつかるのは、グループが育つ途中のある意味では自然なことです。慌てて抑えこむより、関わり方を工夫します。(第8章)

  18. キャンパーの様子を記録するとき、どんなことに気をつけて書くとよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:できるだけ客観的に事実を書き、先入観や過度に主観的な表現は避けます。

    解説:「わがまま」「いい子」のような評価の言葉ではなく、いつ、どこで、何をしたかを書くと、ほかの指導者や保護者とも正しく共有できます。(第9章)

  19. 組織キャンプに使うキャンプ場を選ぶとき、水について確かめておきたい 2 つの条件は何でしょうか。

    答えと解説

    答え:飲み水が公の検査を受けて合格していることと、用水を定員 1 名あたり 1 日 100 リットル以上、年間を通じて(または渇水期を除いて)供給できることです。

    解説:大人数が何日も過ごすキャンプでは、飲み水の安全と、炊事や洗い物に使う水の量の両方が欠かせません。(第17章)

  20. 水辺の活動を計画するとき、危険を見つけてから手を打つまで、どんな順番で考えるとよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:まず危険のもと(増水しやすい川など)を見つけ、次に、そこでけがが起きる見込みと、起きたときの重さを見積もり、それから手の打ち方を選びます。

    解説:思いつくままに対策を並べるより、この順番で考えると、大事なところに手を打てます。(第13章)

  21. 危険への手の打ち方は、大きく 4 つに分けられます。それぞれ、キャンプではどんな例があるでしょうか。

    答えと解説

    答え:避ける(増水の見込みがあれば川の活動を中止する)、小さくする(ライフジャケットを着る、指導者を増やす、下見をする)、分け合う(保険に入る、専門の事業者や指導者に任せる)、受け入れる(小さな擦り傷のように、起きても対応できる危険は承知したうえで活動する)の 4 つです。

    解説:どれを選んだかを、指導者どうし、そして保護者と前もって共有しておくことが大切です。(第13章)

  22. ハインリッヒの法則は、キャンプの運営にどう生かせるでしょうか。

    答えと解説

    答え:ヒヤリ・ハット(もう少しでけがをするところだった出来事)を取り上げ、事故の防止に結びつけます。

    解説:この法則で大切なのは、比率の数字そのものではなく、災害の背景には数多くの危険な要因があるということです。危険の見積もりも、ヒヤリ・ハットの記録から始めると具体的になります。(第4章(1)・第13章)

  23. 活動を中止したり変更したりする基準は、なぜ前もって決めておくのでしょうか。

    答えと解説

    答え:その場の空気に流されないようにするためです。

    解説:計画の段階で決め、指導者どうし、そして保護者と共有しておきます。(第13章)

実技編

  1. 保護者に持ち物を案内するとき、「理由を一言添える」とよいのはなぜでしょうか。例を挙げてみてください。

    答えと解説

    答え:保護者が代わりの品を選ぶときに迷わないからです。

    解説:たとえば「軍手は木綿の物を。化学繊維は火で溶けることがあるため」のように理由があれば、同じ条件の別の品を選べます。(実技1)

  2. 雨具は、すその長いレインコートより、上下に分かれたものを勧めます。なぜでしょうか。

    答えと解説

    答え:すその長いレインコートは、活動に向かないからです。

    解説:キャンプでは、歩く、しゃがむ、作業するなど、体をよく動かします。(実技1)

  3. 子どもが大人用のリュックを背負うと、どんなことが起こるでしょうか。

    答えと解説

    答え:肩ベルトをいちばん短くしてもずり落ち、底がひざの裏あたりまで来て、とても歩きにくくなります。

    解説:子どもの体に合った大きさのリュックを用意してもらうよう、案内に書いておきます。(実技1)

  4. 炊事用品を班ごとにかごに入れ、最終日まで班で管理してもらうと、どんなよいことがあるでしょうか。

    答えと解説

    答え:なくし物が減ることと、責任感が育つことです。

    解説:自分たちの道具を自分たちで管理する経験も、キャンプの学びの一つになります。(実技1)

  5. 海のプログラムでは、たき火や温かい飲み物などの保温の用意も「安全の装備」と考えます。なぜでしょうか。

    答えと解説

    答え:海から上がった子どもの体は、夏でも急に冷えるからです。

    解説:暑い日でも、水から上がったあとの冷えに備えておきます。(実技1)

  6. 雪洞やイグルーの中では、原則として火を使いません。なぜでしょうか。また、炊事はどこでするとよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:空気が入れ替わりにくく、こんろ・ろうそく・炭を使うと一酸化炭素がたまるからです。炊事は、入口の外の、風を避けられる場所で行います。

    解説:一酸化炭素には色もにおいもありません。早く気づくために、一酸化炭素警報器を取り付けるのも有効です。(実技1)

  7. テントを張るのを避けたい場所を 4 つ挙げて、その理由も考えてみてください。

    答えと解説

    答え:川原・中州(増水のたびに水が流れる)、崖や急斜面の下(落石や崩落がある)、くぼ地(雨水が集まり、大雨で水がたまる)、枯れ木や大木の近く(倒木や落枝がある)です。

    解説:設営の前に、上(枝や崖)と下(水の通り道)の両方を見る習慣をつけましょう。(第16章・実技2・第4章(1))

  8. 野外炊事では、材料の下ごしらえが済んでからかまどに火をつけるとよいと言われます。なぜでしょうか。

    答えと解説

    答え:まきが無駄にならないからです。

    解説:火をつけてから材料を切り始めると、その間もまきが燃え続けてしまいます。(実技2)

  9. 食中毒を防ぐ 3 つの原則は何でしょうか。野外炊事での例も考えてみてください。

    答えと解説

    答え:菌を食べ物に「つけない」、付いた菌を「増やさない」、菌を「やっつける」の 3 つです。

    解説:つけない=生の肉や魚を切った包丁やまな板は、洗ってから熱湯をかけたのち使う。増やさない=加熱した料理は小分けにしてすばやく冷やし、室温に長く置かない。やっつける=肉は中心まで十分に加熱する(中心部 75℃で 1 分間以上が目安)。(実技2)

  10. ナタを使うとき、手袋はどう着けるとよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:「ナタは素手で握り、手袋はまきを持つ手に着ける」と教える指導があります。

    解説:ナタを持つ手に軍手をすると、滑ってすっぽ抜けることがあるからです。一方で革手袋を着ける考え方もあるので、所属する団体の決まりに従います。(実技3)

  11. ガソリンを使う器具に給油するとき、タンクの 8 分目までにするのはなぜでしょうか。

    答えと解説

    答え:多すぎると加圧するすき間がなく、液体のままのガソリンが出てしまうからです。

    解説:燃料は、器具ごとに指定されたものを使います。(実技3)

  12. テントの中でバーナーやランタンを使ってはいけないのは、なぜでしょうか。

    答えと解説

    答え:一酸化炭素中毒のおそれがあるからです。

    解説:一酸化炭素には色もにおいもなく、気づかないうちに中毒になります。テントの中の火気には、やけどや火災の危険もあります。(実技3・第4章(2)・実技1)

  13. テントの張り綱をペグに結ぶときに向いている結び方は何でしょうか。また、その良さは何でしょうか。

    答えと解説

    答え:自在結びです。

    解説:結び目で張り綱の長さ(張り具合)を調整できます。(実技4)

  14. 本結びは、人や重い物の重さがかかるロープには使いません。なぜでしょうか。

    答えと解説

    答え:本結びは物をまとめる結びで、太さや素材の違うロープどうしでは解けやすいからです。

    解説:結び方は、名前よりも「何のために結ぶか」で選びます。(実技4)

  15. 空に巻層雲が広がってきました。このあと、天気はどうなることが多いでしょうか。

    答えと解説

    答え:雲が低く厚くなり、天気が崩れることが多いです。

    解説:雲の変化に気づいたら、気象庁の予報や情報もあわせて確かめます。(実技4)

  16. 活動中に雷の音が聞こえました。指導者は、どう動けばよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:ためらわずに活動をやめ、鉄筋コンクリートの建物や自動車(オープンカーは不可)などの中へ避難します。

    解説:あずまやの下、軒下、テントやタープは、雷の避難先になりません。気象庁は、雷の活動がやんで 20 分以上たってから安全な場所へ移動するとしています。(実技4)

  17. グループの中で意見がぶつかり合う時期には、どんなプログラムが向いているでしょうか。

    答えと解説

    答え:人とかかわる活動(課題解決)とふりかえり、ハイキングなどが向いています。

    解説:課題解決の活動は、グループで課題に挑み、協力のしかたを学ぶ活動です。協力が必要な活動を通して、支え合う関係(相互援助)が育ちます。(実技5・第8章)

  18. 課題解決の活動で、挑戦するかどうかは、誰が決めるとよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:本人が決めてよい、という考え方を原則にします。

    解説:参加しないという選び方も尊重します。(実技5)

  19. 登山の下見では、どんなことを確かめておくとよいでしょうか。5 つ挙げてみてください。

    答えと解説

    答え:危険箇所(落石・岩場・鎖場・ぬかるみ・沢沿いの道など)、迷いやすい分岐、雷や天候の急変のときの避難場所、電波の届かない区間、休憩場所・トイレ・水場、途中で下りられる道(エスケープルート)などです。

    解説:本番と同じ道を、同じ季節・時間帯に歩けると、より確かな下見になります。(実技6)

  20. ピッケルやアイゼンを使う登山では、山岳保険を確かめておく必要があります。なぜでしょうか。

    答えと解説

    答え:こうした登山は、一般の傷害保険では支払いの対象外とする約款があるからです。

    解説:活動の内容に合った保険に入っているかを、計画の段階で確かめます。(実技6)

  21. オリエンテーリングのスタート前に、けがや体調不良のときの動き方として、参加者に何を伝えておくとよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:自力で(または仲間の助けで)動けるならスタート地点に戻ること、動けないときはその場で待ち、仲間に指導者を呼びに行ってもらうことです。

    解説:指導者の目が届かない場所で活動するからこそ、困ったときの動き方を前もって決めておきます。(実技6)

  22. 川で活動しているとき、すぐに川から離れたほうがよいサインには、どんなものがあるでしょうか。3 つ挙げてみてください。

    答えと解説

    答え:上流の空に黒い雲や積乱雲が見えたとき、急に水かさが増えて水がにごってきたとき、急に落ち葉や流木・ごみが流れてきたときなどです。

    解説:自分のいる場所が晴れていても、上流の雨で川は急に増水します。(実技7)

  23. ウォークラリーのコマ図で、「●」と「↑」は、それぞれ何を表しているでしょうか。

    答えと解説

    答え:「●」は現在地、「↑」は進行方向です(国立吉備青少年自然の家の説明)。

    解説:コマ図は、交差点や分かれ道ごとに 1 コマを使い、その地点での進み方を示す図です。(実技6)

  24. キャンプファイアーは、3 つの部分で組み立てるのが一般的です。どんな構成でしょうか。

    答えと解説

    答え:第 1 部「火を迎える儀式」、第 2 部「親睦のつどい」、第 3 部「火を送る儀式」です。

    解説:親睦のつどいではゲームや歌、班の出し物(スタンツ)を楽しみ、火を送る儀式では静かに火を見つめてふりかえります。炎も、点火から盛り上がりにかけて大きくなり、終わりに向かって小さくなります。(実技7)

  25. キャンプファイアーのトーチの燃料に、ガソリンを使わないのはなぜでしょうか。

    答えと解説

    答え:ガソリンは爆発的に燃えるからです。

    解説:燃料は、その用途に合ったものを使います。(実技7)

  26. 雨の日、プログラムを続けてよい場面と、撤収や避難を考えるべき場面は、どう違うでしょうか。

    答えと解説

    答え:雷が鳴っているときは、屋外の活動をやめて建物の中へ避難します。大雨で川の増水や土砂災害のおそれがあるときは、雨の日のプログラムではなく、撤収や避難を判断する場面です。

    解説:警報(レベル 3)が出たら、活動をやめて安全な場所への移動を始めます。(実技5・実技4)

  27. 下見は、本番と同じ季節・同じ時間帯に行うのがよいと言われます。なぜでしょうか。

    答えと解説

    答え:季節や時間で、見通しや足もと、暗さなどが大きく変わるからです。

    解説:夏草が茂ると見通しや足もとは大きく変わります。夕方の活動なら、暗くなる時刻・気温・虫の多さも確かめておく必要があります。(実技8)

  28. 命を救うための「救命の連鎖」は、4 つの輪でできています。順番に挙げてみてください。

    答えと解説

    答え:心停止の予防、早期認識と通報、一次救命処置(心肺蘇生と AED)、二次救命処置と集中治療です。

    解説:最初の 3 つは、その場に居合わせた人にも期待されています。指導者ができることは、思っているより多いのです。(実技9)

  29. 倒れている人に反応がなく、しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸をしています。どう判断して、何をすればよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:心停止と判断し、胸骨圧迫を始めます。

    解説:この呼吸は「死戦期呼吸」と呼ばれ、心停止のサインです。迷うときも胸骨圧迫を始めます。来た人に 119 番通報と AED を頼み、1 人なら自分で通報し、すぐ近くに AED があれば取りに行きます。(実技9)

  30. 大人に胸骨圧迫をするとき、押す位置・深さ・テンポは、どうすればよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:位置は胸骨の下半分(目安は胸の真ん中)、深さは約 5cm、テンポは 1 分間に 100〜120 回です。

    解説:衣服を脱がせて位置を確かめる必要はありません。(実技9)

  31. 赤ちゃん(乳児)への胸骨圧迫は、2025 年の指針でどう変わったでしょうか。

    答えと解説

    答え:2 本指ではなく、片手の手のひらの付け根で押すようになりました。

    解説:押す位置も、「両乳頭を結ぶ線の少し足側」から「胸の真ん中(左右の乳頭を結ぶ線の真ん中あたり)」に変わりました。(実技9)

  32. 小学校に入る前の 5 歳の子どもと、小学 1 年生に AED を使うとき、それぞれどのパッドを使えばよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:5 歳の子どもには未就学児用パッド(従来の小児用)を使います。小学 1 年生には、小学生〜大人用パッドを使います。

    解説:未就学児用パッドがなければ、小学生〜大人用パッドで代用します。逆に、未就学児用パッドを小学生以上に使ってはいけません。(実技9)

  33. 水の事故で心停止になった子どもに AED を使うとき、パッドを貼る前に何に気をつければよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:胸が濡れていたら、乾いた布で拭き取ってから貼ります。

    解説:水辺の活動では、拭くためのタオルを AED と一緒に持っていきます。溺水による心停止では、人工呼吸を組み合わせた心肺蘇生が強く望まれます。(実技9)

  34. けがで血が出ているとき、居合わせた人ができる止血の基本は何でしょうか。

    答えと解説

    答え:直接圧迫止血です。ガーゼ、ハンカチ、タオルなどを傷に当て、その上から直接押さえます。

    解説:できればビニール手袋を着けるか、ビニール袋を手袋の代わりに使います。止まらなければ、救急隊が着くまで押さえ続けます。(実技9)

  35. 熱中症が疑われる参加者に声をかけたら、反応がおかしいようです。どうすればよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:涼しい場所へ移し、衣服をゆるめて体を冷やします。口から水分を飲ませてはいけません。

    解説:反応がおかしいときは、水分が気道に入るおそれがあるからです。意識がもうろうとしているなどのときは、ただちに 119 番通報し、救急隊が着くまで冷やし続けます。(実技9)

  36. マダニに刺されているのを見つけました。どうすればよいでしょうか。

    答えと解説

    答え:無理に引き抜かず、できるだけ早く(1〜2 日以内を目安に)皮膚科などを受診します。

    解説:無理に引き抜くと、マダニの一部が皮膚に残ったり、病原体が入りやすくなったりするおそれがあります。刺されたあと数週間程度は体調の変化に注意し、発熱などがあればすぐに受診して、マダニに刺されたことを医師に伝えます。(実技9)

このあと

言葉の意味は「用語集」で引けます。応急手当は、問題で覚えるだけでなく、講習で実際に体を動かして練習してください(「救命講習の探し方」)。

キャンプ指導をもっと学んでみたくなったら、「キャンプインストラクターの資格を取ってみませんか」も読んでみてください。

ふだんは

キャンプの前に力だめしを解き、答えられなかったページを読み直しておきましょう。

もしもの時は

応急手当は、問題で覚えるだけでなく、講習で体を動かして練習しておきます。

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