ライフジャケットの選び方と着け方|海に落ちた人の死亡率は着用11%・非着用50%、桜マーク、子どもは股ひもを締める(海上保安庁・国交省)
海や川に落ちたとき、生きて戻れるかを大きく分けるのがライフジャケットです。海上保安庁によると、船から海に落ちた人のうち死亡・行方不明になった割合は、令和 7 年でライフジャケットの着用者が 11%、非着用者が 50% でした。海上保安庁は、着用の有無が生死を分ける大きな要因だとしています。この記事では、国土交通省・海上保安庁・消費者庁・国民生活センターの資料から、選び方と着け方をまとめます。
桜マーク
国が安全基準に適合していることを確かめたライフジャケットには、「桜マーク」(型式承認試験及び検定への合格の印)があります(国土交通省)。浮力は大人用で 7.5kg 以上、体重 40kg 未満の子ども用は 5kg 以上、体重 15kg 未満の子ども用は 4.0kg 以上と決められています。
小型船舶では着用が義務
国土交通省は、平成 30 年 2 月から、すべての小型船舶の乗船者にライフジャケットの着用を義務にしました。船長は、船室の外にいるすべての人に、国の安全基準に適合したライフジャケットを着けさせる義務があります。違反すると船長に違反点数 2 点が付き、再教育講習を受けなければなりません。ただし、免許の要らないミニボートやカヌーなどの手こぎの舟では、国の基準に適合していないライフジャケットでも違反にはなりません。
海上保安庁によると、船から海に落ちた人の着用率は令和 7 年で 67% で、漁船の着用率が 42% と最も低くなっていました。
釣りでも
消費者庁が紹介する海上保安庁の報告(令和 6 年)では、釣りで海に落ちた人の死亡率は、非着用者で約 46%(126 人中 58 人)、着用者で約 19%(54 人中 10 人)でした。
子どものライフジャケット
- 体格に合ったものを選び、ベルトや股ひもを緩みなくしっかり締める(消費者庁)。
- 肩の部分を持ち上げてもずり上がらないかなど、きちんと着けられているか確かめる(消費者庁)。
- 体がすり抜けないよう、股ひもがあるものを選ぶ(国民生活センター)。
- 腕に付けるアームリング付きの浮き具は、ライフジャケットとは違い、命を守るためのものではありません(国民生活センター)。
- 子どもが着るときは、大人がしっかり着用の状態を確かめる(海上保安庁)。
使う場面で選ぶ(このサイトからの提案)
- 船に乗る・釣りをするなら、桜マーク付きのもの。
- 川遊びや水辺のキャンプでは、子どもは股ひも付きの体に合うもの。流れのある川の注意は「川遊びの水難を防ぐ」へ。
- 膨張式は、ボンベなどの点検が必要です。説明書を読んでおく。
- 落ちたときに浮いて待つ方法は「着衣のまま水に落ちたら」へ。
英語版の記事は「Life jackets」です。
ふだんは
子どものライフジャケットを着けて、肩を持ち上げてもずり上がらないか確かめてみましょう。
もしもの時は
水辺で遊ぶ前に、ライフジャケットのベルトと股ひもを締め直します。
出典と調べた日
- 国土交通省「ライフジャケットの着用義務拡大」 (2026-11-06 に確認)
- 国土交通省「ライフジャケットの安全基準と技術基準」 (2026-11-06 に確認)
- 海上保安庁「令和7年 海難の現況と対策」(PDF) (2026-11-06 に確認)
- 海上保安庁「ウォーターセーフティガイド ライフジャケット」 (2026-11-06 に確認)
- 消費者庁「こどもの事故防止メール」(2025年6月27日) (2026-11-06 に確認)
- 国民生活センター「アームリング付き浮き具による子どもの溺水事故が発生!」(令和6年5月・PDF) (2026-11-06 に確認)