暴風雪・ホワイトアウトから身を守る|晴れから急変、吹きだまり20cmで車は進めない、外出しないのが一番(気象台・北海道)
2013 年 3 月 2 日、北海道では昼過ぎまで晴れていた天気が 15 時以降に急変し、暴風雪になりました。札幌管区気象台によると、この暴風雪で 9 人が亡くなり、8 人がけがをし、741 人が避難し、929 台の車が立ち往生しました。天気の急変、大きな吹きだまり、ホワイトアウトが重なった災害でした。この記事では、気象台・北海道開発局・北海道・寒地土木研究所の資料から、暴風雪から身を守る方法をまとめます。
言葉の意味(気象庁)
| 言葉 | 気象庁の説明 |
|---|---|
| ふぶき | 「やや強い風」程度以上の風が雪を伴って吹く状態。雪が降っている場合と、雪は降っていないが積もった雪が風に舞い上げられる場合(地ふぶき)がある |
| 地ふぶき | 積もった雪が風のために空中に吹き上げられる現象 |
| ホワイトアウト | 視界が白一色になる現象。吹雪や降雪のとき、見える距離より近くに雪以外に見分けられる物が無い状況。方向感覚がなくなり、自分の位置がわからなくなる |
気象庁は、風が強く、地ふぶきで見通しが悪くなったり、吹きだまりで交通障害が起きたりするおそれがあるときに、暴風雪警報や風雪注意報を発表します。雪が降っていなくても、積もった雪が風で舞い上がれば視界はなくなります。気象台などのリーフレットによると、気温が低く風が強いと、雪が目の高さより上まで吹き上げられる「高い地吹雪」になり、乗用車の運転席の目線(約 1.2m)より上を雪が舞って、運転する人の視界を奪います。
暴風雪が予想されたら、外出しない
気象台などは、暴風雪のときは外出を控えることが一番だとしています。暴風雪による被害は、晴れから悪天へ天気が急に変わったときに特に多く起きています。「数年に一度の猛吹雪」「外出は控えてください」という言葉を使った情報が出たら、無理な外出はやめます。運転中なら、吹きだまりや吹雪に巻き込まれる前に、道の駅やコンビニ、高速道路の SA・PA などの安全な場所で天気の回復を待ちます。
車で動けなくなったら
- むやみに車から出ない:見通しが悪く、後続の車にはねられたり、動けなくなった車と後続の車に挟まれたりすることがあります(寒地土木研究所)。
- 周りが全く見えないときは、車から離れない。車を離れるときは、除雪や救助の妨げにならないよう、連絡先を書いた紙を車内に置き、鍵を付けたままにします(寒地土木研究所)。
- マフラーが雪に埋まったら、エンジンを切る:排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けていても、絶対に安全とは言えません。やむを得ずエンジンをかけるときは、こまめにマフラーの周りを除雪します(北海道・気象台など)。
- 停まっていることを知らせる:ハザードランプや停止表示板を使います。救助を求めるときは、できるだけ正確に位置を伝えます。国道では、道路脇に 1km おきに立っている標識で位置がわかります(北海道開発局など)。
道路の吹きだまりは、深さ 20cm 程度でも車が前に進めなくなることがあります。周りを削って造った道路(切土の道路)は、土を盛って造った道路より吹きだまりができやすい傾向があります。車に積んでおく物と、立ち往生したときの過ごし方は「大雪で車が立ち往生したら」へ。
家にいても
- 吹きだまった雪で、家の暖房の給排気口がふさがると、一酸化炭素中毒を起こす可能性があります。北海道は、FF 式暖房機の給排気口の周りが除雪されているか確かめるよう呼びかけています。
- 暴風雪で停電することがあります。北海道は、懐中電灯、携帯ラジオ、電気を使わない暖房器具を準備し、外出できない日に備えて食料や飲み水を備蓄しておくよう呼びかけています。
暖房器具の使い方は「ストーブ・暖房器具の火災を防ぐ」、停電の備えは「停電への備え」へ。
出かける前に見る情報
- 気象庁の警報・注意報と、気象情報(「数年に一度の猛吹雪」などの言葉)。読み方は「大雪の情報の読み方」へ。
- 北海道では、寒地土木研究所が「吹雪の視界情報」で、見通しの悪さを 5 段階に分けて市町村ごとに色分けし、24 時間先までの予測も出しています。冬の間だけの運用です。
運転する家族と決めておくこと(このサイトからの提案)
- 暴風雪の予報が出た日は、車で出かけない。出かけているなら、早めに切り上げる。
- 出発するときに、行き先と通る道、着く予定の時刻を家族に伝える。
- 車には、スコップ、防寒着、毛布、手袋、長靴、飲み水、食べ物を積み、燃料は早めに足しておく。
ふだんは
暴風雪の予報が出た日は車で出かけない、と家族で決めておきましょう。FF式暖房機の給排気口の位置も確かめておきます。
もしもの時は
周りが見えなくなったら、安全な場所に停まって車から離れません。マフラーが雪に埋まったらエンジンを切り、ハザードランプで停まっていることを知らせます。
出典と調べた日
- 札幌管区気象台「暴風雪への備え」 (2026-11-06 に確認)
- 札幌管区気象台ほか「平成25年3月2日〜3日の暴風雪の概要」(PDF) (2026-11-06 に確認)
- 札幌管区気象台ほか「暴風雪の被害をなくすために」(PDF) (2026-11-06 に確認)
- 札幌管区気象台ほか「暴風雪による人への影響」(PDF) (2026-11-06 に確認)
- 札幌管区気象台ほか「暴風雪から身を守る 防災ミニノート」(PDF) (2026-11-06 に確認)
- 気象庁「予報用語 降水」(ふぶき・地ふぶき・ホワイトアウト) (2026-11-06 に確認)
- 寒地土木研究所「吹雪の視界情報 もし、車で立ち往生したら」 (2026-11-06 に確認)
- 寒地土木研究所「北の道ナビ 吹雪の視界情報」 (2026-11-06 に確認)
- 北海道開発局ほか「2月6日からの暴風雪・大雪に対する呼びかけ」(令和8年2月5日・PDF) (2026-11-06 に確認)
- 北海道「暴風雪などによる被害防止について」 (2026-11-06 に確認)