線状降水帯の情報|半日前予測・直前予測(適中率50%程度)・発生情報、2026年5月の新しい名前と「ゲリラ豪雨」の言い方(気象庁)

大雨のニュースでよく聞く「線状降水帯」。2026 年 5 月 29 日から、気象庁の大雨の情報は名前と仕組みが新しくなりました。この記事では、気象庁の資料から、線状降水帯とは何か、3 つの情報の違いと当たる確率、「ゲリラ豪雨」の正しい言い方をまとめます。

線状降水帯とは

気象庁は、線状降水帯を、線状に伸びる長さ 50〜300km 程度、幅 20〜50km 程度の強い降水をともなう雨域と説明しています。同じ場所に強い雨が数時間降り続くため、大きな災害につながります。なお、気象庁の用語集は、この用語は専門家の間でもさまざまな定義が使われていると注記しています。

3 つの情報(2026 年 5 月から)

情報いつ気象庁の説明
気象解説情報(線状降水帯半日前予測)半日程度前線状降水帯による大雨の可能性が高いとき。ただし、必ず発生するわけではない
気象防災速報(線状降水帯直前予測)3 時間以内今後 3 時間以内に線状降水帯が発生する危険性が高まったとき
気象防災速報(線状降水帯発生)発生したとき警戒レベル 4 相当以上の状況で発表。以前の「顕著な大雨に関する気象情報」の新しい名前

直前予測の精度について、気象庁は、適中率(予測が当たる割合)が 50% 程度、捕捉率(発生を事前に捉えられる割合)が 80% 程度としています。外れることもあるが、多くの発生を前もって捉える情報です。気象防災速報は府県単位でだけ発表されます。気象庁は令和 11 年から、半日程度前に線状降水帯による大雨の可能性が高い市町村を把握できるようにする計画です。

同じ日から、大雨の警報の名前にもレベルの数字が付きました。気象庁によると、これまでの大雨警報は「レベル 3 大雨警報」という名前になりました。読み方は「警戒レベルと避難情報」へ。

「ゲリラ豪雨」は、気象庁は使わない

気象庁の予報用語では、「ゲリラ豪雨」は「局地的大雨」や「集中豪雨」などと言い換えます。

  • 局地的大雨:急に強く降り、数十分の短い時間に狭い範囲に数十 mm 程度の雨を降らせる雨。単独の積乱雲が発達して起きます。
  • 集中豪雨:同じような場所で数時間にわたり強く降り、100mm から数百 mm の雨を降らせる雨。

気象庁によると、一つの積乱雲による現象は 30 分〜1 時間程度で、局地的な範囲に限られますが、降り始めからわずか十分程度で中小河川が増水することがあります。

キキクルで、身の回りの危険を見る

気象庁の「キキクル」は、土砂災害・浸水・洪水の危険度を地図に色で示します。令和 4 年 6 月 30 日からは、最も危険な「災害切迫」(黒)が加わりました。使い方は「災害時の情報の集め方」へ。

情報を受け取ったら(このサイトからの提案)

  • 半日前予測が出たら、明るいうちに避難の準備をし、早めに避難できるか考える。
  • 直前予測や発生の情報を待たず、警戒レベル 4 までに避難を終える。
  • 強い雨の中で車を運転しない。気象庁によると、1 時間に 30〜50mm の雨では、車輪と路面の間に水の膜ができてブレーキが効かなくなることがあります(「冠水した道路とアンダーパスに入らない」)。

英語版の記事は「Linear rainbands and heavy-rain warnings in Japan」です。

ふだんは

スマートフォンでキキクルを開き、自宅の周りの色を一度見ておきましょう。

もしもの時は

線状降水帯の半日前予測が出たら、明るいうちに避難の準備を。発生の情報を待たず、警戒レベル4までに避難します。

出典と調べた日

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