女性が安心して過ごせる避難所に|運営役員の3割以上を女性に、生理用品は女性が配る、トイレは女性用を多く(内閣府のガイドライン)
避難所は、多くの人が限られた空間で暮らす場所です。国は、女性が安心して過ごせる避難所づくりのために、運営に何を求めるかをガイドラインで示しています。この記事では、内閣府の資料から、避難所の運営に求められていることをまとめます。困ったときに「こうしてほしい」と伝える根拠として使ってください。
運営に女性が加わる
- 内閣府男女共同参画局のガイドライン(令和 2 年 5 月)は、避難所の自治的な運営組織の役員に女性が 3 割以上参画していることを、確認項目に挙げています。
- 内閣府の取組指針(令和 6 年 12 月改定)は、避難所のリーダーや副リーダーに、女性と男性の両方を配置することを求めています。
生理用品などの配り方
ガイドラインは、生理用品や下着などの女性用品は女性の担当者が配ること、女性トイレや女性専用スペースに常備することなど、配り方の工夫が必要だとしています。取組指針も、女性用品を配るときは女性が担当することを求めています。東日本大震災では、リーダーが男性ばかりで要望を言いにくい、配る人が男性でもらいに行きづらい、という声がありました。
内閣府の能登半島地震の調査では、女性だけのニーズが高かった物資は「生理用ナプキン」(42%)でした。トイレ掃除や炊き出しなどの負担が女性に偏るなどの課題も多く確認されています。
トイレ・更衣室・授乳室
- 女性用トイレの数は、男性用トイレより多くする(ガイドライン)。国際的な人道支援の基準「スフィアハンドブック」は、男女のトイレの割合を 1:3 にするよう勧めています。
- 女性用トイレへの動線は、屋外や暗い場所を通らないようにすることが重要です(ガイドライン)。
- 男女別の更衣室や休養スペース、授乳室を設けます(避難所運営ガイドライン)。
防犯
取組指針は、女性用トイレや女性用更衣室などは女性が巡回することが望ましいとしています。能登半島地震では、内閣府男女共同参画局が防犯ブザーを国から送る支援で 4,200 個、市町に配りました。夜のトイレは一人で行かず、明るい道を選び、防犯ブザーやライトを持つ(このサイトからの提案)。
持ち出し袋に入れておくもの(このサイトからの提案)
- 生理用品、おりものシート、下着の替え、ウェットティッシュ
- 防犯ブザー、ヘッドライト
- 着替えに使える大きめの布やポンチョ
赤ちゃんのいる人は「赤ちゃんの防災」、トイレの備えは「災害時のトイレの備え」へ。
ふだんは
持ち出し袋に、生理用品・下着の替え・防犯ブザー・ヘッドライトを入れておきましょう。
もしもの時は
避難所で困ったことは、運営の人に伝えてかまいません。夜のトイレは一人で行かず、明るい道を選びます。
出典と調べた日
- 内閣府男女共同参画局「災害対応力を強化する女性の視点」(令和2年5月・PDF) (2026-11-06 に確認)
- 内閣府「避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」(令和6年12月改定・PDF) (2026-11-06 に確認)
- 内閣府「避難所運営ガイドライン」(令和4年4月・PDF) (2026-11-06 に確認)
- 内閣府男女共同参画局「男女共同参画の視点からの能登半島地震対応状況調査」報告書(令和7年5月・PDF) (2026-11-06 に確認)
- 内閣府男女共同参画局「女性の視点に立った令和6年能登半島地震に係る対応」(PDF) (2026-11-06 に確認)