差しっぱなしのプラグから出火する|トラッキング現象、たこ足とコードを束ねる危険、リチウムイオン電池の事故2,140件(NITE・東京消防庁)

コンセントに差しっぱなしのプラグから火が出ることがあります。消防庁によると、令和 6 年の総出火件数は 37,141 件でした。東京都の蒲田消防署は、電気の火災は火を使っている意識がないため、気付きにくいと説明しています。この記事では、NITE(製品評価技術基盤機構)と東京消防庁の資料から、トラッキング現象、たこ足配線、リチウムイオン電池の火災を防ぐ方法をまとめます。

トラッキング現象

プラグの刃の周りにほこりと湿気がたまると、刃の間で小さな放電が起き、炭化した通り道ができて発火することがあります(NITE)。NITE によると、2019〜2023 年度の 5 年間の配線器具の事故のうち、ほこりや水分によるトラッキングが最も多い事故の型でした。

  • 電源プラグと電源タップは、こまめに掃除し、水分がかからないようにする(NITE)。
  • 器具を長く使わないときは、プラグをコンセントから抜く(NITE)。
  • 冷蔵庫や洗濯機の裏など、ほこりがたまりやすい場所のプラグを年に一度は見る(このサイトからの提案)。

たこ足配線とコード

  • テーブルタップには「1500W まで」などと上限が書かれています。NITE は、ドライヤー 1200W、電子レンジ 1200W、アイロン 1000W、電気ポット 1000W を目安に挙げ、接続できる最大の消費電力を超えていないか確かめるよう求めています。
  • コードを束ねて使うと熱が逃げなくなり、被覆が溶けて発火することがあります(NITE)。東京消防庁も、コードを束ねたまま使わないよう呼びかけています。
  • 蒲田消防署によると、電気コードの火災は、電線のショート、金属の接触部の過熱、トラッキングの順に多く起きています。

NITE は、電源コードや配線器具の事故は冬に増える傾向があるとしています。暖房器具を使い始める前に、コードとプラグを点検します(「ストーブ・暖房器具の火災を防ぐ」)。

リチウムイオン電池

NITE によると、2021〜2025 年のリチウムイオン電池を搭載した製品の事故は 2,140 件で、モバイルバッテリーが最も多くなっています。NITE は、高温になる場所で使ったり保管したりしないよう呼びかけています。消防白書(令和 7 年版)も、リチウムイオン電池などの充電式電池が原因の火災が増える傾向にあるとしています。

地震のあとの電気火災

消防白書は、近年の大規模な地震では電気に起因する火災が多く起きていると書いています。停電から電気が戻ったときの火災を防ぐ方法は「感震ブレーカー」「停電への備え」へ。

今日できる点検(このサイトからの提案)

  • 家具の裏や床の上で、踏まれたり挟まれたりしているコードがないか見る。
  • 電源タップに差している器具の消費電力を足して、上限を超えていないか確かめる。
  • モバイルバッテリーを車の中や窓際に置きっぱなしにしない。
  • 住宅用火災警報器が動くか試す(「住宅用火災警報器」)。

英語版の記事は「Electrical fires at home」です。

ふだんは

冷蔵庫や洗濯機の裏のプラグのほこりを、年に一度ふき取りましょう。

もしもの時は

コードやプラグが熱い、焦げたにおいがするときは、使うのをやめてプラグを抜きます。火が出たら119番へ。

出典と調べた日

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