震度とマグニチュードのちがい|震度は10階級で場所ごとに違う、M1でエネルギー約32倍、高層階の長周期地震動(気象庁)

地震のニュースでは「最大震度 5 強、マグニチュード 6.8」のように 2 つの数字が出ます。気象庁は、震度はある場所での揺れの強さ、マグニチュードは地震そのものの大きさ(規模)を表すと説明しています。この記事では、気象庁と地震調査研究推進本部(地震本部)の解説から、2 つの数字の読み方と、高層ビルで問題になる長周期地震動、日本で地震が多い理由をまとめます。

震度:その場所の揺れの強さ

  • 震度は「震度 0」から「震度 7」までの 10 階級です(5 と 6 は弱・強に分かれます)。
  • 気象庁は、平成 8 年(1996 年)4 月以降、震度を計測震度計で自動的に観測し、速報しています。気象庁の発表する震度は、全国の約 4,400 地点の震度計による観測値です。
  • 震度は震度計が置かれた地点の値なので、同じ市町村でも場所によって違うことがあります。中高層の建物の上の階では、一般に地表より強く揺れます。
  • 外国では主に 12 階級の改正メルカリ震度階が使われていて、日本の震度とは階級が違います。

震度ごとに起きること(気象庁の震度階級関連解説表から)

震度屋外で起きうること
5 弱程度以上安全装置のあるガスメーター(マイコンメーター)が作動し、ガスが止まる
5 強補強されていないブロック塀が崩れることがある。据え付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。窓ガラスが割れて落ちることがある
6 強補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる
7補強されているブロック塀も破損するものがある

気象庁は、それぞれの階級に書かれた現象が全部起きるわけではないとしています。木造の建物は、概ね昭和 56 年(1981 年)以前のものは耐震性が低い傾向があるとしたうえで、建築年代だけで決まるものではないとも注記しています。家の周りの危険は「家の周りの地震の危険」へ。

マグニチュード:地震そのものの大きさ

気象庁によると、マグニチュード(M)が 1 大きくなるとエネルギーは約 32 倍に、2 大きくなると約 1,000 倍になります。地震本部は、一般に M8 程度以上の地震を巨大地震、M7 以上を大地震と呼ぶことがあるとしています。

大きな M の地震でも、震源が遠かったり深かったりすれば、震度は小さくなります。逆に M が小さめでも、真下の浅いところで起きれば強く揺れます(このサイトの説明)。

高層ビルの揺れ:長周期地震動

気象庁によると、地震の波の周期と建物の固有周期が一致すると共振して、建物が大きく揺れます。周期の長い揺れは減衰しにくく遠くまで伝わり、高層階ほど大きく揺れる傾向があります。2011 年の東北地方太平洋沖地震では、震源から約 700km 離れた大阪市(最大震度 3)の高層ビルで、エレベーターの停止による閉じ込めが起きました。

気象庁は、震度では十分に表せないこの揺れを 4 つの階級の「長周期地震動階級」で表し、令和 5 年 2 月 1 日から、その予測を緊急地震速報の発表基準に加えています。マンションの備えは「マンション・高層階の地震対策」へ。

日本で地震が多い理由

気象庁は、日本周辺では複数のプレートによって複雑な力がかかっており、世界でも有数の地震多発地帯になっていると説明しています。地震には、プレートの境界で起きるものと、陸の浅いところで起きるものがあります。陸の浅い地震は、規模は小さいものが多いものの、人の住む場所の近くで起きるため、大きな被害を伴うことがあります。

揺れたときの行動は「地震が起きたら」、予知については「地震の予知はできるのか」へ。

ふだんは

自分の家や職場が何階か、近くに古いブロック塀や自動販売機がないか、確かめておきましょう。

もしもの時は

ニュースの震度は観測点の値です。同じ町でも揺れ方は違うので、自分の周りの様子で判断します。

出典と調べた日

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