子どもの防災は「引き渡し」を知ることから|震度の基準は学校ごと、迎えに行くのは一人だけ(文部科学省・こども家庭庁・内閣府)

子どもが学校や保育所にいる時間に大きな地震が起きたら、どうなるのでしょうか。多くの学校や保育所は、保護者に子どもを直接渡す「引き渡し」のルールを決めています。この記事では、文部科学省・こども家庭庁・内閣府の資料から、家庭が知っておくべき引き渡しの仕組みと、家族の約束をまとめます。

学校の引き渡しは、学校ごとに決まっている

文部科学省の学校防災マニュアルの手引きは、震度による対応の例として、震度 5 弱以上なら保護者が引き取りに来るまで学校で待機させ、時間がかかっても保護者が来るまで保護しておく、震度 4 以下なら原則として下校させる、という例を示しています。ただし手引きは、これはあくまで例であり、学校周辺の交通事情などに合わせて検討し設定する必要があると書いています。子どもの学校の決まりを、学校のお便りや説明会で確かめておきます。

手引きは、交通機関が混乱して保護者が帰宅困難になりそうなときは、前もって保護者から届けがある子どもを学校で待機させ、保護者の引き取りを待つ例も挙げています。東日本大震災では通信が長く途絶え、下校の方法について保護者と連絡がとれず混乱した学校が多かったため、連絡方法を複線化しておくことが必要だとしています。

保育所

こども家庭庁が示す保育所の安全計画の留意事項は、災害時は電話などがつながらないことを想定して複数の連絡手段を決めて保護者に知らせておくこと、保護者以外への引き渡しのルール(氏名・連絡先・本人確認の方法など)を前もって決めておくことを求めています。児童福祉施設の業務継続のガイドラインは、引き渡すときにその後の安全が確保されているかを確かめ、安全と判断できないときは保護者も一緒に施設にとどまるとしています。

迎えに行く人は、一人だけ

内閣府などのリーフレットは、子どもを迎えに行く人はできるだけ一人だけにして、発災後に移動する人の数が増えないようにしようと呼びかけています。大きな地震のあとは道路や駅が混み、二次災害の危険もあります。誰が迎えに行くかを、家族で先に決めておきます(「職場の備蓄と帰宅困難者」)。

家族の約束(このサイトからの提案)

  • 学校・保育所の引き渡しのルールと、引き渡しカードに書いた人を家族全員が知っておく。
  • 迎えに行く人を一人決め、行けないときの代わりの人も決める。
  • 子どもに家族の電話番号を覚えさせ、紙にも書いてかばんに入れる。
  • 登下校中に揺れたら、ブロック塀や自動販売機から離れて頭を守る、と通学路で一緒に確かめる(「家の周りの地震の危険」)。

連絡の決め方は「家族の防災会議」、災害のあとの子どもの心の反応は「被災した人の心のケア」へ。

ふだんは

子どもの学校・保育所の引き渡しのルールを、お便りで確かめておきましょう。迎えに行く人を一人決めます。

もしもの時は

大きな地震のあとは、決めた一人だけが迎えに行きます。学校は子どもを保護しているので、慌てて全員で向かいません。

出典と調べた日

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