マンション・高層階の地震対策|長周期地震動、エレベーターの閉じ込めは最大約320分、排水管を確かめるまで流さない(気象庁・国交省・東京都)

マンション、とくに高層階に住む人の地震の備えは、一戸建てと少し違います。揺れ方が違い、エレベーターが止まり、排水管が壊れると自分の部屋のトイレが下の階に被害を出すことがあるからです。この記事では、気象庁・国土交通省・東京都・港区の資料から、マンションの地震対策をまとめます。

高層階は、長く大きく揺れる

気象庁によると、長周期地震動で高層ビルは大きく長時間揺れ続けることがあり、高層階ほど大きく揺れる傾向があります。地震が起きた場所から数百 km 離れたところでも、大きく長く揺れることがあります。気象庁は、高層ビルの揺れを 4 つの長周期地震動階級で表し、最も強い階級 4 では、立っていることができず、はわないと動けない、固定していない家具の大半が移動し倒れるものもある、としています。家具の固定は高層階ほど大切です(「家具の転倒・落下・移動を防ぐ」「震度とマグニチュードのちがい」)。

エレベーターの閉じ込め

国土交通省の資料によると、エレベーターの閉じ込めから救出されるまでの時間は、通報を受けてから最大約 320 分で、平成 30 年の大阪北部地震では最大 5 時間半かかりました。国土交通省の近畿地方整備局は、地震を感知したエレベーターは自動的に最寄りの階に止まり、ドアが開くとしています。閉じ込められたら、まずかごの中のインターホンで連絡します。揺れが続いているときや火災のときは、エレベーターを使わず階段で避難します(東京消防庁)。

在宅避難の備え

新しい耐震基準の建物は、倒れにくいとされています。東京都は、1981 年 6 月 1 日以降に新耐震基準で建てられた建物は、震度 6 強でも倒壊・崩壊する可能性が低いとしています。建物が無事なら、避難所へ行かず自宅で過ごす「在宅避難」ができます。港区は、在宅避難ができる人はできるだけ避難所へ行かず、自宅で避難するよう呼びかけています。

  • 東京都:まずは 3 日分を目標に、1 週間やその先も見据えて備蓄する。
  • 港区:最低 7 日分以上の水・食料・携帯トイレなどを、家族の分も含めて準備する。

エレベーターが止まると、水や食料を階段で運ぶことになります。上の階ほど、家の中に多めに備えておきます(このサイトからの提案)。

排水管を確かめるまで、トイレの水を流さない

港区のハンドブックには、高層階の人が排水管の損傷に気づかずにトイレの水を流し、低い階で下水があふれて大きな被害になった例が載っています。東京都も、トイレはまず流さないというルールを全戸で徹底することが大切だとしています。管理組合や管理会社が排水管の無事を確かめるまでは、携帯トイレを使います(「災害時のトイレの備え」)。

管理組合で決めておくこと(このサイトからの提案)

  • 地震のあと、誰が排水管とエレベーターを確かめ、どう全戸に知らせるか。
  • 高齢者や一人暮らしの人の安否確認の方法。
  • 共用の防災倉庫の中身と鍵の場所。自治体によっては、マンションの防災資機材の購入を補助しています。

断水のときのマンションの水は「断水への備え」へ。

ふだんは

上の階ほど、水と携帯トイレを多めに。管理組合で、地震のあとの排水管の確認の手順を話し合っておきましょう。

もしもの時は

揺れたら、エレベーターを使わず階段で。排水管が無事とわかるまで、トイレの水は流さず携帯トイレを使います。

出典と調べた日

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